わたしが見たすごい客

爆買いの悪夢 
女性/31歳/mico
すごい客.com

私が若い頃、とあるアクセサリー店で働いていた時に出会ったすごいお客様の話です。
そのアクセサリー店は、ピアスやヘアアクセなどアイテム数も多く価格帯もピンキリ。年配のお客様もいましたが、主に若い子の来店が多かったです。
ある日、とんでもないお客様が現れました。
おそらく20代前半の、若い女の子。ショッキングピンクのパーカーにヒョウ柄のスパッツに、ボロボロの紙袋の手提げという、お世辞でもオシャレとは言い難いファッションで私たちスタッフは思わず釘付けに。おまけに髪はボサボサ、お風呂に入っていない人特有のキツイ匂い…
店内にいた他のお客様も、異変に気付くなりそそくさと出て行ってしまいました。
とはいえ、どんなお客様にも笑顔で接客するのが私たちの仕事。
他人の視線などお構いなしに店内を物色する彼女に「何かお探しですか?」とお声かけすると
開口一番「ここのピアス」
「…はい?」
「ここのピアス、ぜんぶちょうだい!」
ぶっきらぼうに言い放つのです。
こんなセリフ、漫画やドラマでしか聞いたことない…しかもピアスだけ⁉
私は冗談かと思い、「あの、ぜんぶといいますと、こちらにかかっているピアスぜんぶですか?」と尋ねると
物凄い剣幕で「だからそう言ってるでしょ!ぜんぶ買うの!お金ならあるわよ!」と怒鳴られてしまいました。
様子からするとどうやら本気で言ってるようなので、私は店長に事情を打ち明け、一応全てのピアスの合計金額を計算する羽目に…

その間も他のアクセサリーを物色する彼女。
電卓を叩く私の横から、「これも!」「これも!」とアイテムを追加します。
そして合計金額は、ピアス約200点とネックレス20点、リングが10点で約50万円という結果。
おそるおそる金額を伝えると、なんと顔色ひとつ変えず
「じゃあカードで。一括で」と言うのです。
さすがに…と思い「お客様、ピアスは衛生商品ですので返品ができませんが…」と促しても
「返品しないから!!」の一点張り。
上司との相談の結果、成人だし、買うのはお客様の意思だからということで
全てのアイテムの状態をチェックしてもらうことを条件に販売することになりました。
その後、およそ230点をひたすら包み…彼女は満足そうに帰って行きました。
強盗にあったかのように商品がゴッソリ無くなった店内を再び埋める作業は
達成感というより満身創痍でした。

翌日、なんと彼女の両親だという人物が現れました。どこにでもいる普通のご夫婦という感じで、両手には昨日あのお客様が買っていった大量のアクセサリー。
そして「すみません…あの子、私たちのカードで勝手にお買い物しちゃって…返品させて下さい!」と言うのです。

「やられた…!」とっさにそう思い、すぐさま本社へ電話。
事情はともかく、ピアスだけは衛生商品なので返品不可。結局ネックレスとリングの約10万円分だけを返品することに。
両親いわく、たびたびこうやって勝手に買い物をするので毎回返品しているらしく…

なぜそこまでして娘にカードを持たせるのか。
世の中には不思議な家族がいるもんだ、と思いながらも二度と来ないでほしいと叫びたかったのでした。



すごい客.comすごい客一覧に戻る
すごい客目撃談大募集!
すごい客検索

性別:男性 女性 すべて
年齢: 〜  歳

転職失敗体験記.com おもしろアルバイト体験記.com
子供のビックリ発言.com 幸せな瞬間.com
座右の銘.com その時私は泣いた.com
ブルーな気持ち.com プロポーズ.com
親父ギャグ.com 修羅場.com
初体験.com  
同じURLで携帯からも見れます!
携帯で読み込んでください。
http://www.sugo-kyaku.com